公務員試験技術職(化学)勉強広場

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技術系の公務員試験の勉強法を紹介します。職種は技術職(化学)です。一般教養は行政と技術の区分なしで、専門試験は希少な化学を専門とする方の参考になれば。

【技術系公務員(化学)】国家一般向け記述試験の文章内容対策

本記事では、技術系公務員(理系)国家一般職化学区分受験される方向けに、記述試験の文章の内容対策を紹介しています。

本記事が対象としているのは、国家一般職を受験される方です。地方上級は自治体によって、記述試験の出題形式が異なるので、一概に扱うことはできません。そのため、本記事では扱いません。ご了承ください。

記述試験の対策の概要について以下で紹介しています。

【理系公務員(化学)】記述試験ですべき2つの対策

文章の書き方については、地方公務員、国家公務員に関係なく記述試験対策には必要です。以下を参考にしてください。

【理系公務員(化学)】記述試験における文章の書き方-前半

【理系公務員(化学)】記述試験における文章の書き方-後半

紙にペンで文章を書いている

1.はじめに

国家一般公務員試験技術職を専門化学で受験される方が、記述試験の文章内容で事前に対策できるのは自身の専門分野を活かせる問題です。これに関しては以下で、詳しく説明しています。

【理系公務員(化学)】記述試験のお題分析

また、解答は、一般の人にわかるように説明せよ。という要請があるため自分の専門分野の一般的内容を専門用語をできるだけ使わずに、説明するように記述しましょう

早速、専門分野を活かせる問題の対策法を説明していきます。

2.専門分野を活かせる問題の対策

専門分野を活かせる問題の最大の対策法は、卒業研究を頑張るです。頑張るのは、論文検索と読解です。(実験と考察もしないと卒業できないのでこれらも頑張りましょう。)

既卒の方は、必ずしも卒論である必要はありません。就職されて学んだ分野でもいいですし、新たに自分で勉強されても大丈夫です使われる方は、卒論をひっぱり出してきましょう。頭に入っている方は、アウトプットの練習から入りましょう。

具体的に説明に移ります。

専門分野を活かせる問題の対策を行うには、まず、自分の専門分野を確立する必要があります。また、卒業研究で専門的な勉強をする必要があります。そこで、卒業研究と、記述試験の対策も兼ねた勉強をしようという作戦です。一石二鳥作戦です。

ただし、通常の卒業研究とは、余計に頑張る必要がある部分もあります。以下の2つです。

  1. 文章としてのアウトプット6月(試験日)にできるようにする。
  2. 過去の研究(自分の研究ではない)を、文章でアウトプットできるようにておく。

1に関してですが、卒業研究は年明けに文章化しなければなりませんが、公務員試験は6月にありますので、ここで文章化できなければいけません。

2に関してですが、まず、お題の答え自分の研究について絶対に書くことはありません。なぜなら、あなたの研究結果は明らかになってないからです。記述試験で話のネタとして利用できるのは、過去の研究から明らかになった事実、開発された技術等です。

簡単な例
   事実:二酸化チタンには光触媒能がある。 → 使ってよい
   卒業研究:二酸化チタンの光触媒能改善のための新規表面改質 → 使はない

次に、求めらるレベルです。お題に対する答えとなるように、参考とした論文の一部を話のネタにして、一般の人にわかるように説明できるレベル が求められます。(参考にする論文は一つとは限りません。)複数の論文の一部分を組み合わせて解答してもokです。(要するにお題の答えになっていればokです。)

3.対策法

それでは取り組むべき内容について説明します。

まずは取り組む内容を4つに分けて、順序を説明します。以下です。

(I)自分の研究の立ち位置について知る
(II)過去問の各お題に対し自分の研究に関連する研究がネタになるか考える
(III)自分の研究に関連する研究で足りてないネタを補う
(IV)過去問を解く際ににネタを使って解答を作成する

既卒の方はこの通りにする必要はありません。勉強方法としては、記述試験用の話のネタ(多いほどよい)を用意する。その後、過去問を解く。この際に持ちネタを元に、お題に沿うように解答を作成する。必要な段階から始めてください。

各段階に沿って詳細を説明します。

(I)自分の研究の立ち位置について知る

専門分野の勉強をするといっても、始めは何をすればいいかわからないと思います。
そこで、まずは自分の研究の背景を知りましょう。

調べる方法は基本的に論文検索専門書です。(英語が苦手なら日本語論文でも大丈夫です。)教授や同じ研究室の先輩が教えてくれるなら聞いてみましょう。

ただし、自分の研究がその研究室初の場合、私の経験上、教授も当てにならないので、
自分で論文を読んだり専門書で調べたりしましょう。

ここで、注意しておくことがあります。自分の研究で扱っている物質、実験手法、技術が、特殊すぎる場合は、話のネタに使うのは避けましょう。この手の研究の場合、研究背景で「一般的なものより、この部分が期待できる。」と論文に記述があったり、自分で調べたりするはずです。自分の研究が特殊な場合は、話のネタとして論文中の一般的なものを、採用し調べネタにしましょう。

具体例を出すと、

  • 何を解決するための研究(自分の専門分野を知る)
  • 用途(基礎研究なら応用分野)
  • 自分が研究する物質
  • その物質の用途とその理由
  • その物質を使うメリット・デメリット(他の物質と比較して)
  • その物質は専門分野で一般的か
  • その物質の他の分野での用途、その理由
  • 自分の研究分野での他の物質の状況
  • 自分の研究で使う実験手法、技術
  • その実験手法、技術のメカニズム
  • その手法、技術のメリット・デメリット(他の方法と比較して)
  • その手法、技術で、できること・できないこと
  • その手法、技術は商業化されているか(別の分野でも物質でもよい) など

自分の研究について調べていると、専門分野が何となくわかると同時に、自分が研究する物質、使用する実験手法や技術のメリット、デメリットがわかるはずです。

(II)過去問の各お題に対し自分の研究に関連する研究がネタになるか考える

自分の研究の立ち位置が理解できたら、過去問を再び見てみましょう。この際に、問題文をよく読みましょう。問題文に答えてない解答は点数がほぼつかないとみて間違いないでしょう。

そして、その解答を書く際に(実際に書かなくてよい、考えるだけ)、自分が研究する物質や、使用する実験手法や技術などが、記述試験の解答のネタとして使えるか考えましょう。繰り返しになりますが、自分の研究はだめです!自分の研究に関連している物質や実験手法、技術、評価法を参考にします。

自分の研究に関連した研究がネタとして使える場合はそれでよいです。しかし、そうでない場合もあると思います。以下に例を示します。


お題:一般的技術についての記述を求めている。
自分の研究:応用までなされていない実験手法

このような場合は、自分の研究の実験手法は解答のネタとしてふさわしくありません

そこで、次に自分の研究に関連する研究で解答できない場合のネタを作りましょう。

(III)自分の研究に関連する研究で足りてないネタを補う

自分の研究に関連した研究で解答できない場合のネタは、同じ専門分野でも、他の研究をネタに使いましょう論文検索で自分が欲しい解答のネタとなる研究を探しましょう。以下に例を示します。


お題:一般的技術についての記述をもとめている。
自分の研究:応用までなされていない実験手法
他の研究:商業化(実用化)された研究の研究手法

自分の研究で補えない解答のネタは、他の研研究を解答のネタにしましょう。

(IV)過去問を解く際にネタを使って解答を作成する

ここまでできたら、アウトプットの練習です。過去問を解きましょう。(制限時間よりちょと短めで解答しましょう。)解答はお題に対する答えとなるように記述しましょう。この時に、自分がストックしたネタに基づいて解答を作成しましょう。

※解答を記述する際の注意点

  1. 問題文をしっかり読んで、お題に対する解答になるように記述
  2. 専門用語を避け、自身の専門分野の一般的なことを説明するつもりで作成

これえら2点が守られていない解答は、どんなに解答のネタが良くても、評価は低いと思います。

4.まとめ

  • 自分の専門分野を活かせる問題は文章の内容の対策可能
  • 対策法は「卒論を頑張る」、論文検索と読解をして話のネタ作成
  • 過去の研究報告(論文)から解答のネタ作成(✕自分の研究)
  • ネタは自分の専門分野でも一般的内容から作成
  • 対策法
    (I)自分の研究の立ち位置について知る
    (II)過去問の各お題に対し自分の研究に関連した研究がネタになるか考える
    (III)自分の研究に関連した研究で足りてないネタを補う
    (IV)過去問を解く際にネタを使って解答を作成する